百草丸(和方薬)

百草丸(和方薬)

 

主に信州にて使われていた薬です。 キハダという植物の皮を煮て薬にしていました。 古いタイプの薬は、キハダエキスを竹の皮に伸ばして乾燥したものです。飲む分だけ割って服用していました。 私が子供のころはまだありましたが、今はもうないでしょう。

キハダは生薬では黄柏(おうばく)といい漢方処方にも使用されています。

 

使用されている漢方は温清飲、黄連解毒湯、加味解毒湯、荊芥連翹湯、柴胡清肝湯、滋陰降下湯、半夏白朮天麻湯、楊伯散(外用剤)

に応用されています。 ざっとみると炎症を抑えたりする作用を期待している処方が多いです。

 

まあとにかく苦い、ウエーってくる。 薬でいうところの苦味健胃薬という分類になります。

 

ベルベリン自体は 抗菌作用、抗炎症作用、中枢抑制 血圧降下作用があります。 下痢止めによく使われていますが、点眼薬にも抗炎症作用、殺菌剤として配合されるケースもあります。 とても古くて効果的で安全性の高い薬です。

 

現在の百草丸という薬を作っている会社は数社程度になってしまいました。もっと昔は和方薬と和方食が近い存在でありましたが、欧米の医薬品製造の考え方が入ってきて設備やら成分分析がやたらに厳しくなってきて廃業がつづいていたためです。 行政も伝統薬というカテゴリーをつくってくれれば、よかったんだけど。 食文化ならぬ薬文化がほぼ消し去れてしまいました。 ただ詐欺的な薬もありましたから行政の気持ちもわからないでもないですが。

逆説的に考えると、プラセボ効果(薬成分が入っていないけど、患者さんがこれは薬だと信じることで聞いてしまう効果のこと)で病気が治るなら一番安全で有効な薬となるんだけど。

 

まさに病は気からです。

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