マウスTh1/Th2細胞系列の発生に対するオウギエキスの免疫調整作用

マウスTh1/Th2細胞系列の発生に対するオウギエキスの免疫調整作用

 

この論文から、オウギエキスには抗炎症作用があり、アレルギーを抑える、特に慢性皮膚炎であるアトピー性皮膚炎に効果があるのでしょう。 

漢方処方では黄耆建中湯(おうぎけんちゅうとう)でしょう。 効能は体力虚弱で披露しやすいものの次の諸症、虚弱体質、病後の衰弱、ねあせ、湿疹、皮膚炎 皮膚のただれ 腹痛 冷え性となっています。

まさに病み上がりだったり、体力がなくてすぐ風邪をひいたり、アトピーだったりする人にピッタリの処方です。

 

黄耆自体は薬味は補気薬です。 気が少ないというのは、疲労感、食欲不振、抵抗力が低下して風邪をひきやすい、風邪が治りにくい状態になっていることをいいます。このような状態のときに使用するのが黄耆なんです。

アメリカではアストラガルスとしてちょっとした風邪や体力がない人が良く使用しています。

 

 

 

biological pharmaceutical Bulletin Vol.27 No12 page1946-1950(2004.12.4)

 

黄耆は韓国日本中国でアレルギー性疾患治療の使用されるポピュラーな生薬である。 本研究ではin vitro,in vivoでのマウスCD4細胞のTh1及びTh2サブユニットへの分化に対するオウギエタノールエキスの作用を調べた。Balb/cマウス由来のCD4T細胞は2日間のオウギエキス存在下抗CD3/抗CD28mAbで活性化された。オウギエキス処理細胞はLI-4のレベル上昇を示したが、IFN-γレベルを低下させた。更に in vitroでのTh1/Th2の分極実験の結果、オウギエキスはTh2細胞のIL-4レベルを増加させたがTh1細胞のIFN-γレベルを減少させた。 in vivo条件でTh1/Th2細胞系の発生におけるオウギエキスの作用を解明するために、オウギエキスをBALB/cマウスに経口投与した。結果はオウギエキスの投与が血清及びひ細胞培養の上清におけるIL-4産生を著明に増加させることを示したが、IFN-γ分泌は抗CD3抗体による in vivo活性時に減少した。得られたデータはオウギエキスが選択的にTh1/Th2サイトカイン分泌パターンを変動させオウギエキスの臨床応用に対する薬学的基礎を提供することを明瞭に示すものである。

 

IFN-γ インターフェロンガンマ 炎症マーカー

IL-4 インターロイキン4 アレルギーにかかわるサイトカイン 

Th1細胞 細菌やウイルスへの異物反応で働く IFN-γが分泌される

Th2細胞 花粉やダニなどのアレルゲン物質に働く IL-4が分泌される