ヘーゲルの弁証法 第2の法則

ヘーゲルの弁証法 第2の法則

 

引き続き田坂先生の講演からの紹介です。

次は第2法則です。 第2法則とは対立物の相互浸透です。 あいかわらずさっぱりわかりません。 しかし田坂先生はこう解説します。 対立するものは似てくると。

 

たとえば社会主義と資本主義。 社会保障が充実した社会主義、弱肉強食の資本主義。 現代ではいずれも破綻しています。 社会主義を追求すれば夢がなくなり、資本主義は夢があるが、弱者には弱い。

これを世界の健康保険をとってみてみますと、ヨーロッパは社会主義的ですべて税金で賄い、病院かかるのは無料なので病院にかかるのは大変です。 予約は必要だし、気軽に病院かかれません。 

逆にアメリカは資本主義的で、保険は皆保険ではありません。 金持ちしか健康保険に入れません。 メディケアという貧乏人向けの保険もありますが、このメディケアでかかれる病院はほとんどありません。

結局お金持ちでないと病院にかかれません。

 

実は日本はこの社会主義と資本主義の両面を取り入れた地球上では珍しい医療システムを持っているのです。

資本主義の中の社会主義のように。 3割負担をするだけでどこの病院にもかかれます。 

それに国民皆保険制度ですので無保険の人はほぼいません。

また高額医療制度もあり手術費用が何百万もする場合、3割負担でも数十万しますのでいくら3割といっても高額です。 これには区分があって収入によって負担がかわります。 このシステム自体は資本主義でありながら社会主義であります。 

 

話がそれてしまいましたが、対立物は似てくるということの例です。

 

あとは非営利団体と営利企業です。 しかし今はNPO法人でありながら稼いでいる会社もあります。

また営利企業でも現在はCS,ESを経てSSの段階まできています。 大手ではCSR(企業の社会的責任 / Corporate Social Responsibility)を事業部にしているほど重要視されています。

企業から見たらこのCSRは完全にコストです。 できれば払いたくないけど、企業の社会責任が問われるのでということで払っているのが現実でしょう。 

 

今から30年前なら企業の社会性責任? は? 企業は稼ぐために存在しているんだと言い張っていたでしょうね。コストを下げて、人件費を下げて、販売価格を上げるというの発想です。

 

今後の流れとしては相対するものがどんどん相互浸透して似てきます。

 

たとえば西洋医学と東洋医学。 今は完全に分離している状態ですが、だんだん医者も西洋医学の限界を感じているし、東洋医学だけでは限界があります。 JINというドラマでは東洋と西洋がうまく融合していました。

私も医療人として俯瞰すると、緊急性では西洋医学はとても得意です。 しかし生活習慣的な病気は東洋医学が得意です。 その点が今後融合していくと思います。

 

田坂先生、ヘーゲルさんの小難しい話を分かりやすくしていていただいて感謝いたします。